プログラム概要
- 滋賀県内の病院をローテートしながら、本県の地域医療に貢献する人材の育成を目的とします。
- 様々な周術期管理研修により麻酔科専門医の取得をめざし、手術麻酔や集中治療といった分野での活躍を目指します。
- その他、集中治療や疼痛管理を経験することで、集中治療専門医資格やペインクリニックといった技能の取得も可能です。
プログラム到達目標
- 県内医療機関をローテートし、安全な周術期医療を提供できる能力を身に付け、麻酔科専門医資格を取得する。
- 専門医として、麻酔管理および術前・術後の患者の維持・管理を施行し、また手術室運営や医療安全管理者として活躍する。
- 地域医療に貢献するため、様々な診療科の麻酔症例の経験を多く積み、円滑に手術ができるよう対応力を身に付ける。
取得可能な資格・習得可能な技能
資格
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麻酔科専門医
【要件】 専門研修施設で4年間の研修が必要
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集中治療専門医
【要件】
- 指定する学会の専門医資格を有すること
- 日本集中治療医学会の認定する集中治療専門医研修施設において1年以上の勤務歴があること
- 勤務歴のうち連続して12週間以上の専従歴があること
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ペインクリニック専門医
【要件】
- 学会指定研修施設において5年以上の研修を行うこと
- 日本専門医制評価・認定機構基本領域の専門医の資格を有し、その期間中またはその後に本学会指定研修施設で1年以上の研修を行うこと
技能
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麻酔科専門医取得への対応
一般的な麻酔管理に加え小児、帝王切開、心臓血管手術、胸部外科手術、脳神経外科手術麻酔の技能取得を目指す。
手術麻酔、集中治療、ペインクリニックの臨床経験を積み、麻酔科専門医に必要な技能取得を目指す。
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気道困難への対応
様々な状況における気道困難を経験し、気道困難に対応する技能取得を目指す。救命救急において最も重要な呼吸管理の基本的および専門的な技能を学ぶ。
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エコーガイド下血管穿刺
エコーガイド下に中心静脈カテーテル挿入の技能取得を目指す。
高度な技術を要する血管穿刺を超音波機器を用いて安全に施行する技能を学ぶ。
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日本心臓血管麻酔学会の術中経食道エコー認定試験(JB-POT)
心臓血管麻酔を経験し、術中・術後の心臓モニタリングの技能取得を目指す。
JB-POTは日本における経食道エコーを用いた心機能評価のための資格でありその技能を学ぶ。
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神経ブロック
術中・術後疼痛管理、慢性疼痛などに対し、神経ブロックの技能取得を目指す。
様々な痛みの治療に対応するために安全に施行する技能を学ぶ。
研修先となる医療機関群
※A群:大津・湖南圏域に所在する医療機関
B群:甲賀・東近江・湖東・湖北・湖西圏域に所在する医療機関
※指導医の配置状況により、研修先となる医療機関は変わる可能性があります。
プログラム・コースパターン
個人の希望や県内の医師充足状況を踏まえて策定。ただし、知事が指定する医療機関は希望に沿えない可能性があります。