滋賀県の医療

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滋賀県の医療の特徴

県内医師数の状況について

令和2年の医師・歯科医師・薬剤師統計(隔年実施)によると、滋賀県の医師総数は3,496人。人口10万人あたりの医師数は、全国平均269.2人に対し、滋賀県は247.3人(全国32位)となっています。
大津圏域は全国平均以上ですが、その他の圏域は全国平均未満であり、地域偏在が見られます。

医師数(R02) (医師・歯科医・薬剤師調査)

R2医師数 全国 滋賀県 大津 湖南 甲賀 東近江 湖東 湖北 湖西
人口10万人
対医師数
269.2 247.3 393.3 231.2 151.9 205.6 161.6 211.5 183.3
医師数 339,623 3,496 1,357 801 217 466 251 319 85

県内の圏域別医師数の推移

県内の圏域別医師数の推移

医師偏在指標について

医師偏在指標とは

これまでの人口10万人対医師数に代わって、全国ベースで医師の偏在状況を統一的かつ客観的に比較・評価できる新たな指標であり、「地域ごとの医療需要」、「人口構成」、「医師の年齢構成」等を踏まえて、国が平成28年の医師・歯科医師・薬剤師統計を用いて算出し、令和元年度に提示されたものです。

医師偏在指標における滋賀県の位置付け

全国の医師偏在指標

医師多数区域
医師少数区域
1位 東京都 332.8
2位 京都府 314.4
3位 福岡県 300.1
4位 岡山県 283.2
5位 沖縄県 276.0
6位 大阪府 275.2
7位 石川県 272.2
8位 徳島県 272.2
9位 長崎県 263.7
10位 和歌山県 260.3
11位 佐賀県 259.7
12位 高知県 256.4
13位 鳥取県 256.0
14位 熊本県 255.5
15位 香川県 251.9
16位 滋賀県 244.8

人口10万人対医師数では
全国32位

17位 兵庫県 244.4
18位 大分県 242.8
19位 奈良県 242.3
20位 広島県 241.4
21位 島根県 238.7
22位 宮城県 234.9
23位 鹿児島県 234.1
24位 福井県 233.7
25位 愛媛県 233.1
26位 神奈川県 230.9
27位 愛知県 224.9
28位 山梨県 224.9
29位 北海道 224.7
30位 富山県 220.9
31位 山口県 216.2
32位 栃木県 215.2
33位 三重県 211.2
34位 群馬県 210.9
35位 宮崎県 210.4
36位 岐阜県 206.6
37位 長野県 202.5
38位 千葉県 197.3
39位 静岡県 194.5
40位 山形県 191.8
41位 秋田県 186.3
42位 茨城県 180.3
43位 福島県 179.5
44位 埼玉県 177.1
45位 青森県 173.6
46位 岩手県 172.7
47位 新潟県 172.7

二次医療圏ごとの医師偏在指標

大津 378.3 7位 医師「多数」区域
湖南 238.2 68位 医師「多数」区域
甲賀 161.9 223位
東近江 200.3 104位 医師「多数」区域
湖東 169.5 196位
湖北 193.2 121位
湖西 179.8 160位

全国335医療圏

医師偏在指標:小 ←

→ 医師偏在指標:大

医師少数区域

医師多数区域

全都道府県を3つに分けて、上位1/3(1~16位)が医師多数県、下位1/3(32~47位)が医師少数県とされており、この指標によると、滋賀県は16位で医師多数県に分類されています。
しかし、この順位は、全国の相対的な位置を示しており、絶対的な多数・少数を意味するものではありません。
そもそも全国的に医師の絶対数は不足しており、全国ベースの医師需給推計では、平成30年(2018年)時点で約2万人、令和6年(2024年)時点でも約1万人の医師が不足すると言われています。
また、10万人対医師数で見ると滋賀県は全国32位であり、診療科偏在や地域偏在の問題もあるため、引き続き積極的な医師の確保が必要な状況です。

このような状況に対応するため、滋賀県では、滋賀医科大学と共同で滋賀県キャリアサポートセンターを設置し、県内医師の地域・診療科偏在の是正や医師確保のため様々な施策に取り組んでいます。