A 先生<皮膚科/滋賀県医学生修学資金>

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A 先生<皮膚科/滋賀県医学生修学資金>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

滋賀県は、県内に大都市はありませんが、中都市が満遍なく散在し、どの地方で勤務しても、生活の利便性が確保されています。また大阪・京都などの大都市へのアクセスも良好です。加えて、日本有数の豊富な文化財や、琵琶湖をはじめとする風光と、様々な魅力があり、居住地として恵まれています。そして県内を飲み歩いての肌感覚での印象論ですが、医学生や医師をあたたかく迎えてくれる方が多く、どの土地でも非常に歓迎され、面白がられ、大切にされました。恵まれた環境で、あたたかく歓迎されて仕事をできることが滋賀県で働く魅力と考えます。

現在の診療科に決めた理由をおしえてください。

滋賀医大の皮膚科は、診療の幅の非常に広い科です。皮膚科としては全国的にも珍しく手術を行っているほか、滋賀医大に膠原病内科が存在しないこともあり、かなり多くの膠原病の症例も皮膚科で診療しています。このような幅の広い診療科であれば、しっかりと自分の適性を見極めつつ、本当に自分に合った適所・専門領域を見つけ、成長していけるだろうと考え、皮膚科に決めました。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

ありました。皮膚科といういわゆるマイナー科を選んだため、専門医取得に向けての研修可能な病院が限られており、県知事による指定により専門医取得が遅れるのではないかとの不安がありました。この不安に関しては、毎年行われる面談で、医局と相談の上で指定先を決めるので、知事による指定は専門医取得を妨げるようなものとはならないとのご返答を頂いており、現在は解消しています。

これまでのご自身のキャリアで印象に残っていることはありますか?

キャリアで印象に残っていることとしては、研修医2年目の時に、研修医1年目の後輩から、居てくれると安心できると言われたことがあります。いつまでたっても技術や知識、判断力が向上している気がせず、自分は1年上の先輩方の1年前に見せてくれた姿に遠く及ばないと思い悩む日々でしたが、自分自身では実感できなくても、後輩から多少は頼りに思ってもらえる程度には進歩していたのだと、少し心が軽くなりました。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

滋賀県は生活環境として魅力的で、交通その他の利便性も高いです。一方で未だ医師が不足しています。しかも人口は増加傾向にあり、医師が必要とされる度合いの高い働き甲斐のある土地であると思います。地域枠に満足している方にとっては、言うまでもなく良い土地ですが、地域枠に入り進路選択の幅を狭めてしまったことで、悩んでいる方にとっても、働く場として、かなり良い選択になれる土地ではないかと思います。滋賀県が私のみならず、皆さんにとって、良い働く場となり、協力して働ける日を、心待ちにしています。

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