B 先生<精神科/滋賀県医師養成奨学金>

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B 先生<精神科/滋賀県医師養成奨学金>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

滋賀県で働く魅力は数多くありますが、特に私が実感することとして、①滋賀県の医師需要の高さと、②滋賀県という土地の素晴らしさが挙げられるかと思います。
①について、滋賀県は全国的に人口増減率や出生率の高さが特徴で、あらゆる診療科で医師の需要が高い県であることは学生の時から聞き知っていましたが、このことは、実際に医師になるとより実感できるように思います。お役に立てている、必要としていただいているというやりがいを日々感じながら仕事に取り組むことができます。仕事の中では大変なこともあると思いますが、このことは大きな励みになってくれることと思います。
②について、私自身、県外の様々なところに住んだ後滋賀県に戻ってみると、美しい自然と生活に便利な環境の両方が揃った大変住みやすい環境だと改めて感じます。滋賀県で働くことは、他者貢献と自己啓発の両面において魅力にあふれていると思います。

地域医療のやりがいや得たもの、また経験して特に印象に残ったことは何ですか。

滋賀県の研修指定病院はいずれもその地域にとって欠くことのできないセーフティーネットともいえるものであり、 周辺の広い地域から患者さんがお見えになります。そのような大切なセーフティーネットの命綱の一本になれるかもしれないという思いを抱きながら働けることは、この上ないやりがいだと思います。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

自身のキャリアプランを考える上で、地域枠従事要件が障害になるのではないかと心配される方もいるかもしれません。しかし、私の場合、まだはっきりとした長期的なキャリアプランは決まっていませんが、どのようなキャリアプランになるとしても、地域枠従事要件がその障害になるとは考えていません。私の義務年限は9年ですが、医師になって最初の9年間はいわば駆け出しの時期であり、さらに先の将来を見据えて、医師としての能力の涵養を第一に考えるべき時期だと思います。その点において滋賀県は、上記のように、研鑽を積む上で非常に恵まれた環境であり、滋賀県の地域枠で働くことは、その後のキャリアプランがどのようなものであっても自分にプラスになると思うからです。

これまでのご自身のキャリアで印象に残っていることはありますか?

精神的な不調から多彩な症状をきたし、内科的な検査ではっきりとした異常が見つからないことはしばしばあります。多彩な症状で長くつらい思いをされ、様々な診療科で十分な改善の実感を得られなかった方が、精神科の受診を通して症状の改善や、人生の質の向上を得られ、さらには、新たな生きがいや価値観を見出していらっしゃる様子を目の当たりにし、少しでもそのお手伝いができたかなと感じられる時があり、大変印象に残る瞬間です。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

滋賀県の地域枠の医師と一言でいってもバラエティに富んだ病院があり、私が選んだ病院もその中の一つに過ぎないのですが、私が個人的に断言できることは、滋賀県の地域枠を選んだことは本当に良い選択だったということです。滋賀県の病院はどこも懇切丁寧に指導いただける充実した研修プログラムが用意されていることは有名です。
滋賀県の地域枠での勤務は、研修医や専攻医など医師として駆け出しの時期を実り多いものにするためにも、将来を見据え、来るべき高齢化社会や地域間の医師偏在といった問題の中でも必要とされる医師としての力をつけるためにも、この上なく素晴らしい環境であると考えます。

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