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もともと愛知県の出身で滋賀医科大学へ編入するまでは、失礼ながら滋賀県について「琵琶湖」がある以外あまり知りませんでした。月日はあっという間に経過して、学生から含めると滋賀県で人生の4分の1以上を過ごしています。
滋賀県で働いていて最も良かったと思えるのは、学生や研修を共にした同期や尊敬できる滋賀医大出身の医師が身近に多くおられ、様々な面で相談しやすいという点です。診療面だけでなく、医師のキャリアには選択していく場面も多いため、その都度悩まされることがあります。ネットの情報も多様でどれを信じて良いのか分からないこともあり、信頼できる方々が身近におられるのは非常に心強く感じます。
現在の診療科である糖尿病内分泌内科にしようと決めたのは研修医2年目の頃でした。学生の頃から内科に興味をもっておりましたが、内科の中で興味を持っていたのは現在の診療科ではありませんでした。学生の時はクリクラはあるものの講義のイメージが強く、紙ベースで興味深い科と実際に働いて自分に合っていると思う科は異なることも多いかもしれません。自分は今の科を実際に研修して偶然に珍しい疾患に出会えたこと、そして教育熱心な先生と偶然出会えたこと、こういった偶然も重なりその科にしようと決めました。糖尿病内分泌内科医としては2年目ですが、これまでのところ選んで良かったという気持ちです。
初期研修から後期研修1年目は滋賀医科大学医学部附属病院、後期研修2年目からは済生会滋賀県病院で働いています。両者の研修医と共に診療してきましたが、どちらの病院でも熱心に診療に取り組む方もいればそうでない方もいます。必ずしも研修病院の選択で能力に差がでるわけではないと感じています。ただし、市中病院では感染症を中心とするcommon diseaseの症例を多く経験でき、大学病院では専門とする医師の下で1症例1症例丁寧に診療できる印象はあります。また、内科専攻医の研修には初期研修の症例を半数使用できるため、可能であれば初期研修と同じ病院で専攻医になれば症例登録が行いやすいです。
糖尿病内分泌内科は、糖尿病というcommon diseaseと内分泌疾患という比較的珍しい疾患(甲状腺疾患除く)の診療を行っています。内分泌疾患については、専門施設が滋賀県下に少なく、現在従事している済生会滋賀県病院も内分泌疾患の研修施設ではありませんでした。専門施設でなければ専門医研修期間として認められませんが、本年度より滋賀医大病院の連携施設にして頂き研修施設として認められました。その結果、1ヵ月に1回程度、滋賀医大のカンファレンスにも参加させて頂き、市中病院で働きながら貴重な珍しい症例も学ぶことができています。
稚拙な文章を読んで頂きありがとうございます。少しでも参考になる部分があれば幸いです。
自分も医師4年目でまだまだ今後どのようなキャリアを選択するのかは分かりませんが、学生のときには今以上に自分が何をやりたいか、地域枠の中でどのような進路を辿っていくのか分かりませんでした。そういった方々も多いと思われますが、気になることが出てきた際には、適宜滋賀県医師キャリアサポートセンター等に相談して解決していきましょう。今後、一緒に働くことがあればよろしくお願いいたします!!