D 先生<小児科/滋賀県医師養成奨学金(学士)>

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D 先生<小児科/滋賀県医師養成奨学金(学士)>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

私は学士編入学で、30歳で医師になったこともあり、子育てと両立しながら、より良い環境で学べる機会を求めていました。滋賀県はほどよく田舎で、保育園も比較的入りやすく、子育て環境、住環境にも恵まれています。また、滋賀医科大学やその関連病院も女性医師のキャリアサポートに積極的で、産前、産後も働きやすい環境がありました。

現在の診療科に決めた理由をおしえてください。

学生時代から小児科に興味がありました。生まれた瞬間からその成長を見守っていける。子どもというかけがえのない可愛い存在とその家族における、時には苦しみもありますが、同時にたくさんの幸せにも寄り添えるのが小児科だと感じ、迷うことなく専攻しました。仕事では大変なこと、しんどいことも多々ありますが、それ以上に、出会う患者さんひとりひとりに個性があり、症例も多岐にわたるため学ぶことが多く、常に新しい気持ちで勉強しながら日々を過ごしています。小児科を選んで後悔したことは一度もありません。

地域の市中病院と大学病院や地域中核病院とでの研修や、働くにあたっての勤務環境の違いはありますか。

地域の市中病院と大学病院では求められる役割が異なります。小児科で言うと、市中病院は元気な子どもの風邪診療、睡眠や夜尿などの生活習慣の相談から、突然発症した希少疾患、新生児治療まで、子どもの総合診療医としての役割が幅広く求められます。その分、勤務も外来、病棟管理、救急、NICUと同時に関与するため、研修でも広く学ぶことができ、一般的知識に加え、度胸や応用力を鍛えることができます。
大学病院は、地域では診ることが難しい重症患者を診る病院で、小児腫瘍、腎疾患、代謝疾患、神経疾患と系統立てて、深く学ぶことができます。どちらで働いていても、担当患者の容体次第で忙しい時期は非常に忙しく、夜も呼ばれることもありますが、自分次第で働き方の調整は可能です。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

 私は元々、国際保健医療に関わりたいと考えて医師になりました。将来的に、いつかはその道に行きたいと考えていますが、いずれにせよ、医師としての基礎ができる10年間は臨床を頑張りたいという思いがあり、その研鑽の場として滋賀県は申し分ないと考えています。地域枠従事要件の年限は滋賀で働き、その後、ステップアップを図る場合に一時的に滋賀県を離れることがあっても、また帰る場所があるのは心強いと考えています。また、地域医療従事要件で産休、育休も認められていたため、安心して産休、育休を2回取得することができました。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

学生時代は、都会の有名病院や地方でも研修医が多く集まる病院に魅力を感じた時期もありました。しかし、私が滋賀で出会い、教えを受けた先生方は皆、その道のエキスパートで一生の師匠と思える先生との出会いもありました。自分次第でいくらでも成長できる素地が滋賀にはあると思います。
皆様が私たちの仲間になってくださる日を心待ちにしています。

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