F先生<滋賀県医師養成奨学金/産婦人科>

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F先生<滋賀県医師養成奨学金/産婦人科>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

臨床、研究、私生活など様々な環境を整えていくうえで、適度な規模・敷居の低さのおかげで、自分のタイミングで自分のやりたいことを選択できました。県内の医療・研究機関はそれぞれほぼ顔見知りのような感じで、異動やかけ持ちもストレス少なくできます。産婦人科の研修では、どの分野も県内で困ることはありませんでした。子供達も自宅近くの希望の保育園に兄弟一緒に通わせることができ、琵琶湖やきれいな大きい公園でのんびり過ごしたり、周りの大都市に少し足を延ばして新しい体験をしてみたり、親も子ものびのび過ごせています。

現在の診療科に決めた理由をおしえてください。

産婦人科に興味を持ち始めたのは、大学5年の臨床実習の頃でした。産婦人科は、妊娠出産を扱う産科や、がんや良性疾患の治療を行う婦人科、また不妊治療や女性のヘルスケアなど、多岐に渡る分野があり、様々な経験を積めることに魅力を感じました。また、女性の健康や妊娠出産に関する問題はまだ世界中に溢れており、元々国際保健にも興味があったので、いつかチャンスが訪れた際の強みになれば、と思ったことも理由の一つです。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

専門医取得のためには、専門研修プログラムの基幹病院および基幹病院以外での勤務が必須ですが、いずれも県内で無理なく従事することができ、要件のために専門医取得が遅れることはありませんでした(私は妊娠出産の関係で1年遅らせましたが)。妊娠出産や大学院進学(社会人学生でない場合は)等により、臨床を離れた期間に応じて義務年限の終わりが後ろ倒しにはなりますが、認められていないわけではないので、何かを我慢しなければならないということはなく、自分のタイミングで決められました。

これまでのご自身のキャリアで印象に残っていることはありますか?

妊娠出産による臨床の中断はやむを得ませんでしたが、自分の妊娠出産を終えて臨床に戻る度に、新たな気持ちで患者さんと向かい合うことができました。患者さんと妊娠や育児の話をできるのも、産婦人科ならではの、ほっとする瞬間です。専門研修、妊娠出産、学位取得と、様々なイベントが一度に押し寄せ、駆け抜けた日々でしたが、その都度新たな世界が広がりました。各方面からのサポートも温かく、自分の納得のいく形で、同時進行で進めることができました。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

見えない可能性が広がる分、できるだけ選択肢は多く残しておきたいと思ったり、あれこれ悩みが尽きないと思います。ですが、与えられた選択肢の中でも、自分の働き次第で多くの可能性が得られます。これからも、仕事や私生活でのステージが変わる毎に、新たな希望や悩みが出てくると思いますが、過度に心配しなくても、その都度導いてくれる先生やサポートしてくれる環境があるので、滋賀県内でそのすべてを解決することができると思います。一緒にがんばりましょう。

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