G先生<滋賀県医師養成奨学金(学士)/循環器内科>

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G先生<滋賀県医師養成奨学金(学士)/循環器内科>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

なんといっても、同期や学生時代・研修医時代などにお世話になった先輩の先生方が他科にも大学病院以外にも多くおられるということだと思います。困ったとき、ちょっとしたことでも相談しやすい環境がある、これほど心強いことはありません。また、住環境としては、子供と休日にちょっとお出かけできる場所が意外に多く、保育園も比較的入りやすいので、子育てを楽しみながら仕事も頑張れる環境があるというのも魅力の一つだと思います。

現在の診療科に決めた理由をおしえてください。

学生時代の私にとって、心筋梗塞で運ばれて来て苦しそうにしていた患者さんが数日で病棟を歩き回れるようになり、数週間もすれば笑顔で退院される姿が大変印象的で循環器内科に興味を持ちました。そして、心エコー画像を見て「これならずっと見てても飽きないな」と思い循環器内科に決めました。実際に決断するまでは、誰もが悩む「ワークライフバランス問題」も含めて自分がやっていけるかどうか悩みに悩みましたが、どんな状況でも真摯な態度で治療にあたる先輩の先生方の姿勢に惹かれ、「自分も循環器内科医と名乗れる医師になりたい」と決断しました。まだまだ道の途中ですが、今のところまだ心エコー画像を見て飽きるどころかワクワクしているので、循環器内科を選んだのは間違いではなかったと思います。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

私は医師4年目に出産し育休をとりました。そのうえ、7年目から大学院に入学し、地域枠従事については2回目の猶予期間をいただいています。これまで地域枠ということがキャリアの邪魔になったことはなく、地域枠の制度はそれぞれが自分なりのキャリアを築けるように十分配慮された制度になっていると思います。毎年の面談で現在の状況や意向についても確認していただけるので、今後は知事指定の医療機関への従事期間も残っていますが、特に不安はありません。

地域医療のやりがいや得たもの、また経験して特に印象に残ったことは何ですか。

患者さんや他職種との距離が近く、「医者だけで患者さんを治すのではない」という当たり前のことを身をもって学ぶことができました。病気を治療するだけが医療ではなく、医学的に正しいことが患者さんにとっては必ずしも正解でなかったりもします。それぞれの患者さんについて多職種で考える場面がたくさんあり、しんどい事もある反面、とてもやりがいがあり、一人の人間としても視野を広げることができたと思います。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

今は滋賀県で働くことが決まっていることを窮屈に感じたり、自分の選択肢の幅が狭くなるような気がして不安に思ったりしている方もいるかもしれませんが、滋賀県にも自分次第でいくらでも成長できる機会はたくさんあり、それをサポートしてくれる環境は十分に揃っています。その点については、全く心配する必要はないと思います。
皆さんが、滋賀県でやりがいを持って医師として働けるよう応援しています。一緒に頑張りましょう!

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