H先生<滋賀県医師養成奨学金/脳神経内科>

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H先生<滋賀県医師養成奨学金/脳神経内科>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

滋賀は琵琶湖をはじめとした自然が豊かで人口密度も適度であり、日本有数の重要文化財を誇る地域です。比較的都市部にはアクセスが良く、住環境や次世代の教育環境が比較的整っており、生涯を通じて住みやすい地域です。滋賀県全域を見ても無医村のようなところはほぼないと思いますが、医師数は充足しているとは言えずどの分野を選んでも求められやりがいを持って従事することができるのではないかと考えます。

現在の診療科に決めた理由をおしえてください。

 脳神経内科は専門性が高く全身の病態と関わり、総合内科的な技能も必要なため修練に時間がかかりますが、脳卒中や認知症など高齢化社会では特に需要がある診療科であると考えます。慢性疾患を見ることも多く、疾患そのもののみならず患者さんの生涯にわたって支える全人的な関わりが必要とされる点も、他診療科にはない大変さである一方でやりがいもあると思っています。難病が多いですが、治療も発展して行っており期待される分野だと思います。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

 私はまだ3年目で初期研修も大学病院で行ったため地域医療の経験は少ないですが、地域研修で往診などに携わった際には患者さんや家族、他職種の方々との顔の見える関係を築きながら診療していくやりがいを感じました。私が専攻する脳神経内科では慢性疾患で介護が必要な方を地域に送り出す際にさまざまな施設や職種の方と連携し生活環境を整えていく必要があり、地域連携の大切さを実感しています。

これまでのご自身のキャリアで印象に残っていることはありますか?

脳神経内科は非常に専門性が高い一方で滋賀県の脳神経内科医の数はまだ少なく、十分な訓練を受けられる施設は滋賀県では限られています。また、大学院進学や研究活動、結婚出産などライフプランの中で限られた時にしかできない経験が多くあり、地域従事要件との兼ね合いには不安な部分もありますが、その都度周りに相談しながら、自分らしく働ける方法を模索していく必要があると考えています。学生の頃から県担当の方や、キャリアサポートの先生方に気軽にご相談できる環境にあり、感謝しております。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

6年間、短いようで長く、今現在学生の皆さんは、在学期間中にも思ってもなかったような素晴らしい経験を沢山されることと思います。その中で、視野を広げそれぞれにとって満足のいく進路選択をされることを祈っております。

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