J先生<滋賀県医師養成奨学金/精神科>

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J先生<滋賀県医師養成奨学金/精神科>

滋賀県で働く魅力について教えてください。

滋賀県には海と超大都会はありませんが、山河・湖など豊かな自然が身近にあり、古代から近代まで史跡もたくさんあります。

宿場町・港町・門前町・城下町がそれぞれ個性的な文化を培っており、最近は家族で楽しめる観光施設も増えています。更には温泉まであり、個人的には休日の探検場所に事欠くことがありません。

しっかりと週末にリフレッシュすることで、仕事によい集中力で臨めると感じています。

現在の診療科に決めた理由をおしえてください。

多数の神経細胞が集まって脳が形作られ、そこから思考や行動が生じるという人間の不思議さに以前から興味があり、脳神経に関わる診療科を希望していました。

研修医として精神科をローテートした際、急性期から回復された統合失調症や重症うつ病の患者さんが退院される姿をみて心が熱くなったこと、他科入院中の患者さんのせん妄や希死念慮への対応で他科の先生方から頼りにしていただいたことが決め手になりました。

ご自身のキャリアプランと地域枠従事要件の兼ね合いで難しいと感じることはありましたか。

私の場合は特にありませんでした。精神科医として働くには精神保健指定医・精神科専門医という2つの基本的な資格の取得が重要になりますが、滋賀県内の精神科研修病院であればどこでも、十分な指導体制のもとで取得に必要な症例を豊富に経験できます。

また、仮に今後難しいと感じることが出てきたとしても、滋賀県医師キャリサポ―トセンターや所属する滋賀医大精神科の医局に随時相談できる体制になっているため、特に心配していません。

これまでのご自身のキャリアで印象に残っていることはありますか?

はじめて主治医として担当させていただいたうつ病の患者さんが、希死念慮を伴う状態で入院され、約2ヶ月後に退院され、その後復職され、通院も卒業されるまで関わらせていただいたことはとても印象深い経験となりました。また、精神保健指定医としてはじめて措置入院の必要性を判断する措置診察を警察署で担当したときの緊張感も忘れられません。

これからの地域枠学生にメッセージをお願いします。

「医師の少ない地域で勤務する」ことに不安を感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、精神科の場合は、どの研修病院にも指導医がたくさんおられ、不安な症例について相談できる体制になっており、心配ご無用です。まずは、皆さんが充実した学生生活をおくられることを願いつつ、一緒に滋賀県の医療の一翼を担える日が来ることを楽しみにしています。

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