コース概要
- 滋賀県内の病院をローテートしながら、本県の地域医療に貢献する人材の育成を目的とします。
- 様々な施設での研修により精神科専門医および精神保健指定医を取得し、地域における精神科医療現場での活躍を目指します。
- その他、学会認定施設での専門性の高い分野の診療を経験することで、睡眠学会専門医、一般病院連携精神医学専門医、老年精神科専門医、子どものこころ専門医の資格や、精神科薬物療法、認知行動療法、電気けいれん療法、刑事精神鑑定といった技能の取得も可能です。
各分野の特徴として以下があります。
- 精神科救急は長浜赤十字病院で特に多く経験できます。
- 瀬田川病院は老年期症例を特に多く経験できます。
- 小児・思春期症例は長浜赤十字病院、滋賀県立精神医療センターにて多く経験できます。
- 医療観察法については滋賀県立精神医療センターにて学ぶことができます。
- 滋賀県精神医療センターではアルコールなどの物質使用症についても学べます。
コース到達目標
- 県内医療機関をローテートし、精神科研修を通じて豊富な診療経験を積み、精神科専門医および精神保健指定医の資格を取得します。
- 精神科専門医として県内輪番システムにおける精神科救急医療、総合病院におけるリエゾン精神科医療、精神科病院での地域精神科医療を実践します。
- 地域中核病院の専門医として後進の指導にあたることができる力を身に付けます。
取得可能な資格・習得可能な技能
資格
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精神科専門医
【要件】 3年以上の精神科専門医プログラムを修了していること。
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精神保健指定医
【要件】 3年以上の精神科実務経験があり、厚労省が定める症例を経験していること。
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睡眠学会専門医
【要件】 日本睡眠学会の認定する研修施設において2年以上の研修を行い、指定された症例のレポートを提出すること。
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一般病院連携精神医学専門医(精神科以外の診療科との連携を専門とする:いわゆるリエゾン診療)
【要件】 精神科専門医または精神保健指定医であり、日本総合病院精神医学会の認定する研修施設において3年以上の研修を行うこと。
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老年精神科専門医
【要件】 本領域に関連する専門医資格を有し、日本老年精神医学会の認定する研修施設において所定の研修を修了していること。
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子どものこころ専門医
【要件】 小児科専門医あるいは精神科専門医を所持していること。子どものこころ専門医研修施設群における3年以上、36単位以上の研修を修了していること。筆頭者として、子どものこころの診療に関する学会発表2回以上、あるいは論文発表1編以上の研究業績があること
技能
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精神科面接技法、診断に基づく治療計画の立案、薬物療法、精神療法の基本を身に付けます。
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電気けいれん療法の施術および施術後の身体管理を実践する。
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終夜睡眠ポリグラフ検査および反復睡眠潜時検査を実施し、検査結果を踏まえて診断する能力を身に付けます。
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自殺企図や希死念慮のある精神科救急医療での対応を実践します。
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地域精神科医療、精神科薬物療法、司法精神医学、老年精神医学、小児思春期精神医学など専門性の高い領域での技能取得を目指します。
キャリアパス例
※下記は想定就業例です。研修先や勤務先について、将来的な配置を約束するものではありません。
※実際の勤務先等はその時点での診療科の事情や、一時中断期間(妊娠・出産・育児・介護・大学院進学や留学等)の影響を受けるため、下記の内容と異なる場合があります。
研修先となる医療機関群
※A群:大津・湖南圏域に所在する医療機関
B群:甲賀・東近江・湖東・湖北・湖西圏域に所在する医療機関
※指導医の配置状況により、研修先となる医療機関は変わる可能性があります。