公立甲賀病院

当院は、甲賀市と湖南市からなる甲賀保健医療圏の中核病院で、急性期から回復期まで幅広い医療を展開しています。地域住民の多様なニーズに応えるため、診療科目も充実させております。平成25年4月の新築移転を機に、最新の医療機器を導入するとともに看護師を始めとする医療スタッフを増員するなど、医療機能の充実を図ってまいりました。移転後9年目を迎えて、医師の増員により充実した医療提供が可能となってまいりました。救急医療はもとより、当院は国保診療施設として早くから地域包括ケアを取り入れ、地域との連携のもと在宅医療への支援を続けております。

公立甲賀病院の診療方針は、甲賀保健医療圏のあらゆる医療ニーズに応えるための中心的役割を果たすことです。そのため、日々地域の医療機関と連携しながら、様々な医療分野に職員一同が奮闘しています。まず救急医療は『断らない救急』をモットーに、可能な限り甲賀保健医療圏での救急医療を完結させるべく、チーム医療として取り組んでいます。特に、冠動脈疾患や脳血管障害に対しては24時間・365日緊急処置が可能となり、順調に症例数は増加しています。

また、がん診療においては公開講座などによるがん予防の啓発活動を始めとして、院内健診センターでは肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん、子宮がんの早期診断につとめています。がん治療は内視鏡治療や手術治療はもちろん、外来化学療法室やリニアックを用いた放射線治療により、ほぼ全ての癌に対して標準治療を行うことが可能となっています。さらに、がん終末期の患者さんに適した緩和ケア病棟を有し、在宅看取りにも対応できる訪問診療も行っています。すなわち、全ステージのがん診療に対応し、早期がんの診断・治療から終末期・看取りに至るまでを同施設の中で継続した医療サービスを提供できることが特徴です。

その他5事業に対してはすべて網羅しており、災害拠点病院として大地震や水害など大規模災害時にはDMAT派遣を実践しています。

この3年間はコロナ診療に対して積極的に関わり、敷地内でのPCR センター設置、病院内では発熱外来、ワクチン接種、コロナ入院患者の受け入れを継続しており、さらに集団接種会場への医師・看護師派遣にも協力しています。まさに、甲賀保健医療圏でのコロナ診療に関するあらゆる部分に協力しており、中心的な役割を果たしています。