市立野洲病院

診療方針

理念・基本方針に基づき診療を行っております。モットーは「地域の安心病院づくり、誰もが安心して受診できる医療」であり、医師を中心に看護師、コメディカルなど多職種によるチーム医療を行っております。当院は野洲市唯一の総合病院として、地域医療機関等との連携を強化し、地域医療に貢献しております。これが2022年1月に3テスラのMRIを更新し、CTも最新機器に更新済みです。これらの機器によりかなり多くの診断が可能となりました。
当院は、一般急性期に加え、地域包括ケア病棟や回復期リハ病棟を有し、総合的に患者の診療を行っております。また、訪問診療、訪問リハ、訪問看護、人工透析にも積極的に取り組んでおります。また、2022 年度からオンライン診療も行えるよう施設基準を取得しました。一方、県立総合病院及び県立精神医療センターとも連携協定を結んでおり、診療体制の充実を図っております。
さらに、市民や野洲市で働く方の健康増進を図るため、健診事業課を立ち上げ、人間ドックや健診を行っています。また、適宜診療体制の見直しを行っており、今後も市民が安心して、療養に専念できる病院を目指しております。

市立野洲病院がめざす病院像と地域医療の状況を踏まえ、当院の具体的な役割は、以下の通りです。

悪性新生物

予防医療と、急性期医療の一部、維持期・緩和医療を担います。予防医療では、がん検診機能を充実させることで、がんの早期発見に努めます。急性期医療においては、早期がんを中心に外科的治療や疼痛ケア、化学療法等を中心的な機能として位置付け、高度急性期医療機関での集学的医療を受けた患者の継続治療を受け入れています。

脳卒中

予防医療と回復期医療を担います。予防医療では、脳ドックを中心とした早期発見や、健診および生活習慣病対策を中心とした発生予防および再発予防への取組みを行います。また、特に脳血管系疾患に対する回復期リハビリテーションを充実させ、周辺の高度急性期医療機関で治療された患者の受け入れを積極的に行っています。

心筋梗塞

予防医療と回復期医療を担います。予防医療では、健診や生活習慣病対策を中心とした発生予防および再発予防を中心とした対応を行います。なお、周辺の高度急性期医療機関で治療された患者については、循環器系の疾患を持たれる場合の受け入れを積極的に行います。

糖尿病

予防医療と、急性期・維持期医療を担います。予防医療では、健診および教育入院や血糖コントロール、生活改善指導などを通じ、生活習慣病対策を中心とした発生予防および再発予防への取組みを行います。また、合併症を発症した患者については、重症度に応じて近隣医療機関と連携を図りながら対応を行います。

精神疾患

認知症への対応を行い、専門的な精神科医療については地域医療機関との適切な連携を図ります。今後増加する認知症については、早期発見や症状進行の予防に取り組み、必要に応じて近隣の専門医療機関と連携し、必要な医療が受けられるよう対応します。また、重要政策の１つである自殺予防にも対応するため、近隣の精神科医療機関との連携のもとで、地域住民への啓発活動や相談対応を行います。

救急医療

救急医療においては、1次から2次救急に対応します。特に、在宅医療の支援として、ウォークイン患者や在宅からの救急受入強化に取り組みます。また、初期救急対応時に適切なトリアージを実施し、3次救急を担う高度急性期医療機関との適切な連携を図れる体制を作っています。

災害医療

市立病院として、大規模災害発生時に患者や被災者を受け入れることが可能な施設として、災害時にも医療を提供していきます。新興感染症等の感染拡大時においては、市立病院として、最大限の機能を発揮するよう職員が一丸となって努めて参ります。また、平時から新興感染症拡大時の対応に必要な準備を行っていきます。